ジャビルカ通信 41 – 50

これは「Stop Jabiluka キャンペーン」から発行されているジャビルカ通信を
10づつにまとめて転載させていただきました。

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98.6.15 ジャビルカ通信(41)

昨日の夜中、ERA社はジャビルカ・ウラン鉱山採掘予定地の整地作業を開始した模様。

すみません、いま仕事中でどうしても手が離せませんので、速報のみ。

 

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ジャビルカ葉書キャンペーン事務局

  <hosokawk@cc.saga-u.ac.jp>
  http://itak.ag.saga-u.ac.jp/=jabiluka/98.html
  840-8502 佐賀大学 農学部 細川研究室
  tel&fax  0952-28-8738 
(郵便振替)01700-1-19686「ジャビルカ基金」
#################################
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98.6.16 ジャビルカ通信(42)

続報です。ジャビルカ現地で、ERA社による採掘準備の工事(整地作業)が開始され
た模様。
ただし、ERA社は、工事開始を明言していません。
現地詰めのブロッケイダーからの連絡です。

昨日(6月15日)早朝4時半(以下すべて現地時間)から、反対派による道路封鎖
が再開されました。15日の昼間は、鉱山会社・警察との大きな衝突はなく、逮捕者
2名が出ただけ。約60名のブロッケーダーによって、ウラン採掘予定地の入り口道
路は占拠されました。

15日夜、20時半頃、ERA社が採掘予定地に機材(ブルドーザーほか)を搬入、作
業を開始した模様。(この間の具体的な顛末は、情報が混乱していて、よく分かりま
せん。)これを阻止しようとしたブロッケーダーが数名(5名前後)逮捕された模様
。その後、ブロッケーダーは、採掘予定地へむかう別のトラックを道路上で阻止し、
トラックに体にロック・オン(文字通り、U字錠で肢体を固定)する戦術に出ています。

16日午後にいたるまで、警察は、大がかりな排除活動には出ていない模様ですが、
ロックオンした阻止派の人々が携帯していた水を没収し、また支援者が給水するのを
禁止・妨害しているとのこと。乾季のオーストラリアの日中に、水なしで炎天下に放
置されることが、どのような状態であるか、ちょっと想像してみてください。

支援の環境団体は、警察による飲料水の没収および給水妨害が人権侵害行為であると
して、準州政府の警察担当大臣(=現在、準州首相が兼任)および連邦人権委員会に
抗議しています。警察は、自発的に退去すれば水が飲めるのだから、虐待にはあたら
ない、と主張していますが、ロック・オンした人たちは、自分では鍵を持っていない
のですから、この理屈は通りません。(このような場合、警察が錠前をカッターで切
って逮捕するのが通例です。)

ブロッケード・キャンプは、緊急増員をかけているところです。来月にかけて数百名
が支援にかけつける予定。「非暴力不服従」の原則を守りつつ、可能なかぎりの手段
をとって、工事の進行を阻止する計画です。

3月以降の封鎖活動で、現地の土地所有者であるアボリジニーをふくむ60名以上が
逮捕されましたが、今後の阻止行動によって、逮捕者の数は、数百名におよぶ可能性
がでてきました。ブロッケード・キャンプでは、事態にそなえて法律・弁護チームも
強化しつつあります。

あらためて指摘すべきことは、現在まだ最終的な環境アセスメントの最中です(ERA
社の環境報告書に対して、一般からのコメントを公募している期間中)。アセスメン
トの終了をまたずに工事を始めること自体が不適法であり、この点は、今後の法廷闘
争での争点のひとつとなるでしょう。

★抗議のファックスは、下記へ(番号は、日本からかける場合)KDD以外をご利用の
方は、「001」の部分を別会社の番号におきかえてください。

  北部準州警察大臣(N.T. Minister for Police) fax 001-61-8-8999-6670
    *警察が中立を保つっていないことに抗議
    *警察による飲料水の没収という人権侵害に抗議

  ジャビルー警察=地元警察署 (N.T. Police, Jabiru)fax 001-61-8-8979-2216

  オーストラリア連邦首相 (Prime Minister John Howard)
    fax 001-61-2-6273-4100

●現地支援のメッセージは、下記へ

  グンジェーミ先住民族法人(現地アボリジニーの自治組織)
     fax 001-61-8- 8979-2299 Gundjehmi Aboriginal Corp.

  ブロッケード・キャンプ
    fax 001-61-8-8979-3125  Jabiluka Blockade Camp
  
★★緊急支援カンパの送金については、ジャビルカ通信31号をご覧ください。

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ジャビルカ葉書キャンペーン事務局

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(郵便振替)01700-1-19686「ジャビルカ基金」
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98.6.18 ジャビルカ通信(43)

日曜日(6/14)の夜に始まったジャビルカ鉱山の工事は、17日にかけてERA社
による機材搬入がおこなわれ、これを阻止しようとする現地アボリジニーをふくむ1
00人以上の開発反対派(ブロッケーダー)との衝突が繰り返された。ブロッケーダ
ーは、採掘予定地にむかうERA社の車両を「人間の鎖」で止めて、ロックオン(通信
42号参照)する戦術をとった。ERA社の車両の通行を確保しようとする警察との衝
突で、16日夜には18名が逮捕された(逮捕容疑は、公務執行妨害、交通妨害など
)。また、逮捕の際、ブロッケーダーのひとり(男性、非アボリジニー)が頭部を負
傷し、ダーウィン市の病院に飛行機で搬送された(翌々日に退院)。

負傷の原因は、反対派によれば、警官たちがブロッケーダーの体を手荒に路肩に投げ
出したことによるとされる(その様子はビデオで撮影されている)が、警察は「当人
が、逆立ちをしたり、横とんぼ(cartwheel)をきったりしていて、失敗して怪我を
したものだ」と主張している。

また、ERA社は、ブロッケーダーが道路に金属片(spikes)を撒いて車両の破壊をは
かったと述べたが、反対派はそのような戦術はとっていないと述べた。のちに、ERA
社は、金属片が撒かれたとする情報が事実ではなかったことを認めた。

ブロッケーダーたちの抵抗で時間は要したものの、複数のブルドーザーが現場に搬入
された。ERA社は、当面の工事に必要な機材は揃ったとしている。工事開始から採掘
開始までに1年以上を要する見込み。どこかで止めればよいのです。

これまで、ブロッケード活動に参加した人数 (token count) は、800名以上にの
ぼる(被逮捕者合計は79名)。ジャビルカ鉱山阻止のための試みは今後とも、現地
、および法廷、その他、あらゆる場面で続けられる。
★★緊急支援カンパの送金については、ジャビルカ通信31号をご覧ください。
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98.6.18 ジャビルカ通信(44)

昨日(6/17)、ブリズベーン市の証券取引所前で百名以上が参加してジャビルカ
抗議デモ。ERA社の主要株主であるノース社(ジャビルカ通信3号参照)の主要株主
である3銀行(ウェストパック銀行、ナショナル・オーストラリア銀行、ANZ銀行)
にノース社への投資見直しを要求。

投資の見直しがされない場合、消費者がこれらの銀行の預金を他の銀行に移すことを
よびかける予定。

各種世論調査によれば、オーストラリア人の7~8割は、ジャビルカ開発に批判的で
あるとされるが、上記のような一般銀行利用者への呼びかけが大きな反応を生むかど
うかは分からない。しかし、ジャビルカ開発強行に対するの抗議の戦術レパートリー
を拡げる意味で、注目にあたいしよう。

なお、本通信読者の黒田洋一さんからの指摘ですが、ERA社からのウラン輸入にあた
って、日本の電力会社(またはその子会社である日豪ウラン資源開発社)は、輸銀(
日本輸出入銀行、EXIM Bank)の融資を受けているのではないか。輸銀がほとんど情
報公開しない組織なので、裏付けはとれていませんが、怪しいといえば、かなり怪し
い。輸銀問題に詳しい方、アドバイスをお願いします。
(輸銀の融資をうけている、ということは、私たちの郵便貯金などがERA社と日本の
取引きを支えている、ということになります。)

  
ジャビルカ現地への緊急支援カンパの送金については、ジャビルカ通信31号をご覧
ください。
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ジャビルカ葉書キャンペーン事務局

★★★福岡での報告会は、6月30日(火)午後6時半
★★★仙台での報告会は、7月24日(金)午後6時半

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98.6.18 ジャビルカ通信(45)

***すみません、さきほど、編集途中のテキストを発信してしまいました***
***********間違いです。無視してください***************
***今回のが完成テキストです*****************
通信39号でふれたクインズランド州議会選挙ですが、現在まだ開票作業が続いてい
ます。オーストラリアでは、開票に1週間以上かかるのが普通です。豪州人がチンタ
ラしているせいではなく、有権者が自分の1票を複数の候補者に割り振ることができ
るという「選択投票 (preference) 制度」のため、開票にものすごく手間がかかるせ
いです。
***(有権者は、複数の候補者に対して、第1希望、第2希望、第3希望…とい
うふうに指定して投票します。第1希望の候補が「落選確実」になった場合、票は第
2希望の候補にまわります。以下、これを延々くりかえします。いわゆる「死票」が
ないという意味で、きわめて民主的な制度ですが、希望の順位づけをどうするか、と
いうマキャベリズムが作用する点で、政党政治の悪い面が出るともいえます。)

で、結果はとても興味深い。
選挙前は、政権=保守連立(国民党+自由党)、野党=労働党

現在の開票状況では、労働党44、国民党、23、自由党8、国民統一党10、無所
属2。未確定の議席4。(定数89、過半数45)

「国民統一党」(One Nation Party) は、いわゆる極右政党で、アジアからの移民排
斥、先住民族のための福祉政策全廃、銃砲の所持自由化、etc., etc. を主張する、
「とんでも党」(*詳しくは、『美味しんぼ 第65巻:オーストラリアの危機』(
小学館、1998)を御覧あれ)ですが、なんと、今回の州選挙で票率にして23%以上
を獲得してしまいました。(改選前は議席ゼロ)

上記の開票状況をみて、お分かりのように、野党=労働党が45以上とれば、政権交
代ですが、届かない場合、国民党(National Party)、自由党(Liberal Party)、国民
統一党(One Nation Party) による「右翼連立」の可能性もあります。

この州選挙は、今年8月にもおこなわれるといわれる連邦総選挙(上下両院の解散総
選挙)の前哨戦といわれ、今回のOne Nation Partyの得票率をそのまま当てはめると
、この党から上院議員が複数、下院議員が大勢でる勘定になります。

今回の州選挙をおおざっぱに総括すると、極右政党の言説が有権者をひきつけ、野党
よりも保守連立政権党である国民党と自由党が票を食われた形です。同じパターンが
連邦総選挙で繰り返される可能性があるため、次のふたつの展開が考えられます。

(1)連邦レベルで、現ハワード政権(保守連立=自由党+国民党)が、その政策を
より右寄りにシフトして、有権者の票をひきとめる。 →→→ ウラン開発政策や先
住民族政策は、より反動化する。

(2)極右政党が得をするだけの総選挙敢行を断念する(首相権限による解散をしない)

(2)の場合、ウラン政策および先住民族政策(先住権政策)がどうなるか、一概に
は言えません。

緑の党、民主党、環境派無所属などの連邦議員にとって、事態は「両刃の剣」です。
上下両院解散選挙は、彼ら少数政党にとって議席をのばす絶好機(通常の上院選挙で
は、半数改選ですが、解散総選挙では全上院議員が選挙されるため、通常の半分の票
数で当選が可能)であると同時に、極右政党にも同じチャンスを与えるからです。

現状では、無所属議員が、解散回避のため、保守連立政権と妥協する(政府が提案し
ている先住民族の土地権利の制限に部分的に応じる)可能性がでてきました。
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ジャビルカ葉書キャンペーン事務局

★★★福岡での報告会は、6月30日(火)午後6時半
★★★仙台での報告会は、7月24日(金)午後6時半

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98.6.19 ジャビルカ通信(46)

*****今回の通信は、「先住民族ニュース」読者の方々にも臨時に送信いたします。
重複して受け取られる方、ごめんなさい*****
ユネスコの「世界遺産委員会」 (World Heritage Bureau) の年次総会が6月22日
(月)にパリで開かれる。
これにあわせて、ジャビルカの先住民土地権代表者であるイボンヌ・マルガルラさん
、グンジェーミ先住民族法人(ジャビルカ・アボリジニーの自治組織)の事務局長ジ
ャッキー・カトナさん、原生自然協会(Wilderness Society) のアレック・マーさん
たちが、パリを訪問中。
委員会に対して、世界遺産カカドゥ国立公園を「危機にさらされた世界遺産」(World
Heritage in Danger) のリストに掲載するよう働きかける。

(細川はあまり詳しく知らないのですが、ユネスコでは上記のような公式リスト—
いわば世界遺産のレッドデータブックのようなものか—を公式に作成していて、こ
のリストに掲載されると、地元国の政府は、保全のために一層の義務をおうことにな
るようです。)

彼らのロビーイングを支援するため、ファックスによる申しいれをお願いします。

★★★とくに、環境保護団体の方々、科学者の方々、「立派な肩書き」をお持ちの方
々、こういう時には「肩書き」がものを言うというのも(是非はともあれ)現実です
ので、
どうか、ご協力お願いします。

★★★会議は月曜の午後におこなわれますので、なるべく日曜の午後までにファック
ス送信して下さい!
(急なお願いで、申し訳ありません)
(1)ファックスの送り先は、次の通り(KDD使用の場合)
    001-33-1-456-85570  *33はフランスの国番号
                
   KDD以外を使用される場合は、「001」を該当する国際電話会社のコードにおき
かえてください。

(2)あて先

   Professor Francisco Francioni
   Chair, The World Heritage Committee,
   UNESCO World Heritage Centre
   7 Place de Fontenoy 75-352
   Paris, France 07SP

(3)文面は、英語またはフランス語で作成してください。外国語が苦手な方は、下
記の英文サンプルをご利用ください。

   ファックスの文面は、極力、1頁(A4)におさまるようにして下さい。基本的
には、短かくて論点が絞られているほど効果的です。(10行~20行程度)

   論点としては、
    *カカドゥ公園地域でウラン開発工事が始まっており、湿地環境にとりかえ
しのつかないダメージがもたらされる危険があること
    *世界遺産の良好な保全のためには、地元の先住民族の知恵を尊重し活用す
ることが不可欠であること
    *上記のウラン開発に日本から多額の資本が投入されているが、世界遺産を
破壊してまですすめられる開発は心ある日本人を支持を受けないであろうこと
   
   要請事項としては、
    *カカドゥを「危機にさらされた世界遺産」リストに掲載すること
    *パリを訪問中のアボリジニー代表団との面談に応じて、彼らの主張に耳を
かたむけること
(4)サンプルの文面(英文)

Dear World Heritage Committee:

I am (★または we are)writing to you regarding the World Heritage Kakadu N
ational Park, Australia, in the area of which a large-scale uranium mining
development is underway. The mining project in Jabiluka, in the heart of
Kakadu, will cause an unrecoverable damage both to the natural heritage and
the cultural heritage of the registered area. Although there is much
Japanese investment into the mining project in question, most of the
Japanese people who are concerned about environmental conservation would
not support such expense of the world heritage values.

Kakadu bears unique and marvelous cultural value as the indigenous people
have maintained not only tens-of-thousand-year old, but living tradition of
rock art and background mythology in the region. It should also be pointed
out that any sane and wise management of environmental management should
involve indigenous knowledge and experience. This is particularly so in the
case of wetland environment such as in Kakadu. The Aboriginal people of
Jabiluka area, Mirarr people, have extensive and deep understanding of the
ecological system of the Magela Plains (also known as Ja-Ja wetland)
directly adjacent to the proposed mine site of Jabiluka.

I (★または we)understand that a delegation of Mirarr people assisted by t
he Wilderness Society (of Australia) is visiting your office in order to
explain their views on the matter. Please listen to their words, and
fulfill your committee’s responsibility to the World Heritage by declaring
Kakadu as a ‘World Heritage in Danger’.

Let me (★または Let us)take this opportunity to acknowledge your committe
e’s sincere efforts and achievement in protecting a number of indispensable
heritage sites around the world, which we are not only responsible to, but
also very much proud of in leaving them in good condition to future
generations.

Truly yours,

(氏名/肩書き/署名)
———————(文面サンプル終わり)——-

(5)ファックスを送信して下さった方は、その旨、細川までご連絡ください。上記
(4)と異なる文面を送信していただいた方は、文面の写しもお知らせいただけると
幸いです。

【注意】ユネスコは、電子メールを公文書とは見なしません。ファックスは公文書と
みなします。

なお、この FAX-IN は、世界各国の環境保護団体・先住民族組織・反核団体などによ
びかけられています(よびかけ元は、オーストラリアの原生自然協会です。)

問い合わせ → Julie McGuiness,
        The Wilderness Society
        fax 001-61-2-6249-1002
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ジャビルカ葉書キャンペーン事務局

★★★現地への支援カンパをひきつづき募っています。
   これまで約32万円を送金済みです。

★福岡での報告会は、6月30日(火)午後6時半
★仙台での報告会は、7月24日(金)午後6時半

  <hosokawk@cc.saga-u.ac.jp>
  http://itak.ag.saga-u.ac.jp/=jabiluka/98.html
  840-8502 佐賀大学 農学部 細川研究室
  tel&fax  0952-28-8738 
(郵便振替)01700-1-19686「ジャビルカ基金」
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98.6.20 ジャビルカ通信(47)

通信40号でお名前を挙げた方々に加えて、次の方々からお寄せいただいた(or お
申し出いただいた)カンパをあわせて、ECNTへの送金手続きをとりました。

これで、現地への送金は総額2,829.91豪ドル(約32万円)になりました。

下記の方々から総額72,712円(豪ドルで$839.63)の現地支援カンパのお申し出(ま
たは直接振込み)をいただきました。さっそくECNTへの送金手続きをとります。

<お申出/お振込順>(6月13日~6月18日受付分)
片岡 俊夫さま(東京都)、近藤 実さま(長崎県琴海町)、家 幸夫さま(立川市)
、安渓 遊地(ナイロビ市)、田中宗浩さま(佐賀市)、大林ミカさま(東京都)、
西尾 漠さま(東京都)

★★★どうも有難うございました。

ECNT(ダーウィンの北部準州環境センター、ジャビルカ・ブロッケードの総合調整機
関)からは、送金への感謝をあらわすメールが届いています。オーストラリアのマス
コミでも、日本の市民から「何千ドルもの支援金が届いている」との報道がなされま
した(「何千ドルもの」というのは、誇大報道かな、という気もしますが)。
*** 報道の写しをご覧になりたい方は、お送りしますので、お申し出ください。

使途については、ジャビルカ・アボリジニーの自治組織「グンジェーミ先住民族法人
」と協議のうえ、ブロッケードにおける非暴力直接行動の費用にあてる旨、確認をと
りました。

★★★現地支援カンパをひきつづき募ります。
(詳しい説明は、通信31号をご覧ください。)
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ジャビルカ葉書キャンペーン事務局

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98.6.22 ジャビルカ通信(48)

通信46号でよびかけたユネスコへの FAX-IN の件。
ジャビルカ葉書キャンペーン、原子力資料情報室、ピースネットニュース、ノーニュ
ークス・アジア・フォーラム・ジャパンの4団体連名で、6月20日付で申しいれを
しました。文面は、通信46号で紹介した原稿にすこし加筆・修正しました。
(文面の写しをご希望の方は、お申し越しください。)

ユネスコの世界遺産事務局会議(第22回)は、今日から数日間にわたってパリでお
こなわれますが、カカドゥ/ジャビルカ問題を憂慮する相当数のファックスが届いた
模様で、すくなくとも議題として取り上げられることは、ほぼ確実です。また、報道
によれば、パリを訪問中のミラル・アボリジニーの代表団は、水曜日(6月24日)
に本会議で発言する機会を与えられる可能性があるとのこと。

ウラン開発に脅かされる「カカドゥ国立公園」を、ユネスコの「危機にさらされてい
る世界遺産」の公式リストに登録するかどうかは、今後の会議の動向をみなければ分
からず、あまり希望的な観測はつつしむべきですが、今回の事務局会議で検討課題と
して認知され、12月初旬の世界遺産委員会の本会議(京都ですよ!!)で可否を決
定する公算がでてきました。

★★というわけですので、京都でのロビーイングがおおいに必要になります。ご協力
ご支援おねがいします。この時期にあわせて、アボリジニーの来日も考えています。
(費用・日程などについては、まだグンジェーミ先住民族法人と打ち合わせなければ
なりません。)

なお、オーストラリアの新聞、シドニー・モーニング・ヘラルド紙(シドニー)とエ
イジ紙(メルボルン)に、この件にかんするユネスコおよび世界環境保護団体連合(
ジュネーブ)の動向を解説した記事が大きくでています。
インターネットをご利用の方は、次のサイトをご覧ください(内容は同じ)。

http://www.smh.com.au/news/980622/national/national1.htm
(見出し=UN poised to place Kakadu on danger list)

http://www.theage.com.au:80/daily/980622/news/news7.html
(見出し=UNESCO meeting to be told of risks to Kakadu)

 

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ジャビルカ葉書キャンペーン事務局

★★★現地支援カンパをひきつづき募ります。
(詳しい説明は、通信31号をご覧ください。)

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98.6.22 ジャビルカ通信(49)

ジャビルカの工事開始に関連した重大なニュースです。

北部土地評議会 (NLC) は、アボリジニー地域保護局(AAPA) に対して、北部準州警
察を「聖地破壊」の罪で告訴するように要請した。
(【細川注】オーストラリアの法律では、アボリジニーの聖地を破壊することは犯罪
となる。AAPAは、先住民族の宗教的聖地や史跡の保全のための公的機関)

NLCの事務局長によると、北部準州警察 (NT Police) は、先日、ERA社によるジャビ
ルカ採掘予定地での整地工事が開始された際、工事区域に聖地が含まれることを知り
ながら、業者の作業を止めなかった。

NLCは、ジャビルカ・ブロッケードが激化にともないアボリジニー文化(とくに秘密
聖地の保全)をめぐる微妙な問題が発生するのを回避するため、先月、警察と事前の
打ち合わせをおこなったことを認めた。今回、破壊された聖地(およそ5アール)を
ふくむジャビルカ周辺のアボリジニー聖地の所在および位置は、この会合の際、警察
側に説明ずみであるという。
(【細川注】ことがらの性質上、この種の折衝はすべて秘密会合であり、情報公開の
対象にもならない。)

警察は、この件に関して、NLCから現場の回復措置の要請をうけていることを明らか
にしたが、警察の対応に関しては NLC に直接回答し、その内容を公開する予定はな
い、と述べた。

以上、ニュース源は、ABC (オーストラリア放送協会) ニュース速報(インターネッ
ト版)です。内容に関しては、グンジェーミ先住民族法人に照会中です。

工事開始の模様については、通信42号、43号を、ジャビルカ問題をめぐるNLCの
立場については通信9号、12号、15号、29号、30号を参照のこと。

(ジャビルカ通信のバックナンバーをご希望の方は、細川までご請求ください。)

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ジャビルカ葉書キャンペーン事務局

★★★福岡での報告会は、6月30日(火)午後6時半
   といあわせ→ 093-201-3238 木戸さん

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(郵便振替)01700-1-19686「ジャビルカ基金」
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98.6.24 ジャビルカ通信(50)

ユネスコ世界遺産委員会へのロビーイングが効きました。

パリを訪問中のジャッキー・カトナさんからジャビルカ現地への報告(昨日)によると、
世界遺産事務局および世界遺産委員会のメンバーは、ミラルの代表団に「非公式オブ
ザーバー」資格による世界遺産事務局会議への参加をみとめ、彼らの訴えに耳をかた
むけました。そして、ジャビルカ現地をふくむカカドゥ国立公園に<特別査察団>を
派遣することに同意しました。やったっ!

今朝のAAP電をみて、またびっくり。
この査察団の団長は、フランチェスコ・フランチオーニ博士。つまり、世界遺産委員
会の委員長じきじきのお出ましなのだ。また、かねてからジャビルカ開発を厳しく批
判していた世界環境保護団体連合(ジュネーブ)からも代表者がこの査察団の一員と
して派遣されます。事務局のスポークスマンは、「世界遺産地域でのウラン採掘は、
微妙な問題であるが、保全上の懸念を惹起しうる問題である」と述べました。

これには、オーストラリア政府が慌てています。連邦の環境大臣ロバート・ヒル氏は
、「このような査察は、まったく不必要である。ジャビルカ鉱山が世界遺産の価値に
なんら影響を与えないことを証明する機会が我々に与えられるだけだ」などと嘘ぶい
ています(今朝のABCニュース)が、オーストラリア民主党の党首メグ・リーズ上院
議員は、「世界遺産事務局の今回の決定は、わが国の恥辱である。政府が環境政策を
ないがしろにしてきた結果だ。環境大臣はほっぺたを平手打ちにされたにも等しい」
と辛辣にコメントしました。

もちろん、世界遺産条約に加盟している以上、オーストラリアは世界遺産事務局の派
遣する査察を拒むことはできません。

(予定される査察は、おそらく、世界遺産条約の定める「対処的モニタリング」reac
tive monitoring — 世界遺産価値をそこなう恐れのある事業の影響を評価するため
の現地調査と報告、それにもとづき世界遺産の指定解除あるいは「危機にさらされた
世界遺産」への登録などの措置がとられる — として実施されるものと思われます
が、この点については、未確認です。)

(**秀明大学の苑原先生、世界遺産モニタリングについての条約資料をお送りいた
だき、どうも有難うございました。)

査察団の派遣日程は確定していないようですが、世界遺産事務局によれば、査察報告
書は、11月~12月の京都会議の準備会合に提出され、それにもとづいて、京都会
議で評価がおこなわれることになります。つまり、京都会議で、ジャビルカ開発に「
イエローカード」を出すことが可能になってきました。(赤信号というほど、楽観は
できません。)

いよいよ、京都会議へのロビーイングの重要性が増してきました。(今週、パリでお
こなわれているのは、京都会議の準備のための事務局定期会合です。)

■京都会議日程:
11/27-28  世界遺産条約事務局 (World Heritage Bureau) 特別会合
11/30-12/5 世界遺産委員会(World Heritage Committee)第22回年次会議

以前の号で「12月」と書いてしまいましたが、ご覧の通り、11月下旬から始まり
ます。
(No Nukes Asia Forumの多田さん、訂正情報ありがとうございました!)

 

★世界遺産事務局/委員会へのファックス・インにご協力いただいた方々、どうも有
難うございました。世界各国から100通近いファックスが殺到したそうです。日本
からは、原水禁事務局、アイリーンスミスさん(グリーンアクション)、市民フォー
ラム2001、ジャビルカ葉書キャンペーン(原子力資料情報室、ピースネットニュース
、ノーニュークス・アジア・フォーラムと共同)などが要請書をファックスしました。
(この他に、送ってくださった方、あれば、当方までご一報ください。)
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ジャビルカ葉書キャンペーン事務局

  <hosokawk@cc.saga-u.ac.jp>
  http://itak.ag.saga-u.ac.jp/=jabiluka/98.html
  840-8502 佐賀大学 農学部 細川研究室
  tel&fax  0952-28-8738 
(郵便振替)01700-1-19686「ジャビルカ基金」
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