98.8.20 ジャビルカ通信(61)

ジャビルカ通信(61)を転載させていただきます。

Forwarded by Toach <toach@e-mail.ne.jp>
—————- Original message follows —————-
 From: hosokawk@cc.saga-u.ac.jp (hosokawk)
 To: (distr=Stop Jabiluka)
 Date: Thu, 20 Aug 1998 13:48:11 +0900
 Subject: [NoNuke:00009] ジャビルカ通信 (61) 続報いくつか

98.8.20 ジャビルカ通信(61)

しばらく間があいてしまいましたが、ジャビルカ開発問題をめぐる続報をお送りします。

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【1】通信60号の訂正

ジャビルカ・アボリジニーの代表としてイボンヌ・マルガルラさんが「核のない未来
」賞を受賞することになったのは、通信60号でお伝えした通りです。その際、「国
連の環境賞」とお伝えしましたが、その後、この賞を授与する当事者に確認したとこ
ろ、国連が直接関与するものではない、ということが分かりました。ABC(オースト
ラリア放送協会)のニュースで「国連の環境賞」という説明だったのを、当通信でそ
のまま伝えてしまった次第ですが、この点は誤報です。お詫びいたします。

「核のない未来」賞について、詳細は次のホームページをご覧ください。

http://www.nuclear-free/english/frames1.htm

補足しますと、この賞と国連とはまったく無関係ということではなくて、賞の母体と
なった1992年の世界ウラン被害公聴会(World Uranium Hearing, Salzburg 1992) で
採択された「ザルツブルク宣言」が、その後、国連人権委員会の先住民族作業部会の
公式文書として登録された、ということのようです。

ザルツブルクの世界ウラン被害公聴会については、日本人ジャーナリスト、豊崎博光
さんの報告があります(豊崎博光『アトミック・エイジ』築地書簡、1995年刊)

授賞式は9月にザルツブルクで行われるそうです。今回の受賞について、ミラル・ア
ボリジニーの声明は、次のホームページに掲載されています。

http://www.green.net.au/gundjehmi/media.htm
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【2】ビデオ「ジャビルカ」日本語版の制作

ドキュメンタリー映像作家デビッド・ブラッドベリの作品「ジャビルカ」の日本語版
制作が順調に進んでいます。翻訳はほぼ終わり、これから吹き替え録音(一部字幕)
の準備にはいる予定です。内容の一部を紹介するホームページを近日中に公開できる
と思いますので、よろしくご宣伝ください。

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【3】通信50号の続報:ユネスコの現地査察

ジャビルカ開発が世界遺産カカドゥ国立公園にどのような悪影響を与えるか、ユネス
コが異例の特別査察団を派遣することを決定したことは、通信50号でお伝えした通
りです。派遣日程は、どうやら10月になる模様です。査察団の報告は、京都で開か
れる世界遺産委員会(年次会議)で検討される予定。

京都会議には、ミラル・アボリジニーのイボンヌ・マルガルラさん、ジャッキー・カ
トナさんらを招いて、ロビーイングをおこない、また関連イベント、フォーラムなど
を準備していきたいと思います。特に関西方面のみなさん、ご協力を!

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【4】通信43号・59号の続報:警察の暴行

ジャビルカ現地での抗議行動(ブロッケード活動)に対する警察の暴行が問題になっ
ています。アムネスティ・インターナショナルに正式に提出された告発文書によると
、警察の暴行は具体的には次のようなものです。

*座り込みを排除する、いわゆる「ごぼう抜き」の際、女性の乳首をつかんで、無理
やりひっぱる。
*同じく「ごぼう抜き」の際、デモ参加者を路肩に文字とおり投げだす。このため怪
我をしたり意識不明になったりする者、続出。(こういったシーンは、ビデオ「ジャ
ビルカ」の冒頭に記録されています。)
*上記の意識不明になった者に対して、救急車の出動要請を拒む。怪我人に対する医
師団による治療をこばむ。
*逮捕者をせまい留置所におしこめる:118名の逮捕者を定員12名の房室に収容
! 毛布10枚だけを支給! 
*上記留置所において、留置者から飲料水の要求があるも、拒絶。
*上記留置所において、男女を分離せず、女性は男性同房者の目前での排便を強いら
れる。
*上記留置所において、生理中の女性に対して、生理用品の補給をこばみ、また使用
済み生理用品を捨てる設備を提供せず(房室には「ゴミ箱」というものが無い)。
*ロックオン(通信42号参照)をする抗議者に対する水の補給を妨害し、飲料水を
とりあげて、目の前で地面に流す。
*工事阻止のため、発破予定現場に座りこんでいた人々に対し、ERA社は警告なしに
発破を強行(7月10日)。さいわい怪我人は出ず。警察は事前に発破強行を知って
いたが、抗議者に対してなんら警告をださず。

これらの問題に関してABC(オーストラリア放送協会)の取材に応じた現地警官は、”
This is the N.T.” (ここは北部準州なんだぜ!)と答えました。

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【5】通信39号の続報:ERA本社前テント村

シドニーのERA社本社前で6月以来くりひろげられていた抗議のテント村は、8月1
2日の明け方、警察によって強制撤去された。抵抗した数名が逮捕された。警察発表
によれば、撤去はシドニー市議会の要請によるものという。

 

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(郵便振替)01700-1-19686「ジャビルカ基金」
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ジャビルカ通信 (62) 緊急支援送金(その5)

98.8.20  ジャビルカ通信 (62)

下記の方々から総額80,241円(豪ドルで$917.04)の現地支援カンパのお申し出(ま
たは直接振込み)をいただきました。8日17日、ECNTへの送金手続きをとりました
(第4回送金です)。

<お申出/お振込順>(7月10日~8月14日受付分)
藤田祐幸さま(三浦市)、今村和彦さま(太宰府市)、加藤めぐみ様(所沢市)、飯
島伸子さま(小平市)、西崎武雄さま(京都市)、山崎久隆さま(東京都)、吾郷健
二さま(福岡市) 、田村雅明さま(東京都)、田中宗浩さま(佐賀市)、大家香子
さま(中津市)、河端則子さま(福岡市)、原 布士乎さま(太宰府市)、仲田博康
さま(鎌倉市)、先住民族の10年市民連絡会さま、原後雄太さま(東京都)、京本篤
子さま(大東市)、桑野恭彰さま(甘木市)

このほか村田直美さま(岩国市)から、たくさんの郵便切手を御援助をいただきまし
た。お礼もうしあげます。

これで、ジャビルカ現地に送金(計4回)した支援カンパは、総額4,498.38豪ドル(
約39万円)になりました。目標額100万円には、ちょっと遠いんですが、もうし
ばらくの間、「現地支援カンパ」を募りたいと思いますので、どうかよろしくお願い
します。

カンパ送金の手順については、通信57号をご覧ください。

 

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