98.9.4 ジャビルカ通信 第70号

98.9.4  ジャビルカ通信 第70号

 何人かの読者から、このところ、ブロッケード現地からのニュースが無いではない
か、とのお尋ねをいただきました。ブロッケード・キャンプはポシャってしまったの
か、と。
いえいえ、キャンプはちゃんと続いていますよ。

 少しおとなしくしている(ように見える)のは、わけがあって、10月初旬にめっ
ちゃくちゃ大規模な、前代未聞なほどスケールの、どでかい抗議行動を計画している
のです。連邦総選挙の投票日が10月3日になったこともあって、かなり熱くなりそ
う。総選挙にあわせて総占拠、なんてね。

 *オーストラリアの環境運動史に明るい方のために言えば、フランクリン川ダム(
タスマニア)の建設を阻止した1982年の現地ブロッケードよりも大きな規模の行動が
計画されています。ちなみに、フランクリン・ブロッケードでは、1,500人以上が逮
捕されました。

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■さて、通信66号と67号の続報。アボリジニーが法律上は自分たちのものである
土地に立ち入ったことが「不法侵入」(!)とされた裁判の量刑判決(9月2日)。

 有罪をいいわたされた4名のミラル・アボリジニー(ジャビルカ地区の土地権利者
)に対して、罰金と科料、あわせて2,250ドル(約19万円)が科されました。

 判決をうけた4名は、イボンヌ・マルガルラさん、ジャッキー・カトナさん、クリ
スティーン・クロウ(クリストファースン)さん、ルービン・ナンゴさんです。(み
んな、映画『ジャビルカ』に登場する面々です。→ ビデオ日本語版まもなく発売予
定!)

 この判決については、オーストラリアの一般紙がかなり大きく扱い、詳しく報道し
ています。それを見ると、治安判事の判決理由は、ずいぶんな調子です。いわく、
 「北部準州先住民土地権利法では、アボリジニーの土地権利者が自分たちの土地で
伝統的な活動をおこなうことを認めている。」
 「被告らの行動は、アボリジニーの伝統から逸脱している。」
 「被告らは、スローガンを書くためのペンキと携帯電話を所持し、逮捕されること
を目的として鉱山地区に侵入した。これは伝統的活動とはみなしがたい。」
 「被告らの行動は、ERA社の鉱山地区使用権に干渉するものである。」

こうなると、アボリジニーは槍と斧をもって抗議行動するほかないですね。

●判決後、イボンヌさんは、裁判所の前で「白人の法は私を犯罪人にした」と述べ、
ジョン・ハワード(オーストラリア連邦首相)の顔写真の載った選挙ポスターを掲げ
、(アボリジニーの法では)「彼こそ犯罪人だ」と述べた。

●ジャッキー・カトナ(グンジェーミ先住民族法人 事務局長)は、報道陣に対して
、次のようにコメントしました。
 「もしこれが北部準州での公正な審判だというならば、ここではアボリジニーの土
地権などというものは存在しないということだ。」
 「アボリジニーは土地権を法律で認められている。それは、アボリジニーが土地権
を享受し、行使しうる、という意味でなければならない。」
 「治安判事は私たちの行動の意図をまったく認めなかった。」
 「この判決が意味するのは、鉱山会社は “開発協定” を守らなくても良いが、アボ
リジニーは開発協定に従わなければならない、ということだ」(ERA社は、立入禁止
区域を設定したことを事前にアボリジニー側に通告しなかった。)

 

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