99.5.12 ジャビルカ通信 第101号

99.5.12 ジャビルカ通信 第101号

5月10日付、日経産業新聞記事です。新聞記事につき、転載禁止。
写真つき8段組み(見出し4段ぬき、中見出し3段ぬき)のかなり大きな記事です。
(情報提供は、吉川さん@反核パシフィック・センター東京です。有難うございまし
た。)

—–(転載はじめ)——

豪でウラン鉱開発相次ぐ

2鉱山が増産へ  「新規」も2ヶ所

【写真】増産が進むWWCのオリンピックダム鉱山(南オーストラリア州)

(シドニー=大石信行)

 オーストラリアでウラン鉱の開発事業が相次いでいる。現在、操業中の二鉱山で増
産計画が進行中で、さらに二つの鉱山会社が開発に着手する計画も明らかになった。
九六年に鉱山の開発を制限していた労働党から保守連合に政権が変わったことが背景
にある。しかし、環境問題への関しんが国際的に高まる中で、発電むけウラン需要が
今後は伸び悩むとの見通しもあり、豪州の増産がウラン価格の低迷を招く可能性もある。
 増産を進めているのは、資源大手WWCとエナジー・リソーシズ・オブ・オースト
ラリア(ERA)。WWCは南オーストラリア州オリンピック・ダムでのウラン鉱山
の増産にこのほど着手。昨年まで年間千七百トンだった生産量を今年から二千五百ト
ンにする。さらに数年先の増産体制が整った後の年間生産量は四千六百トンとなる見
通し。

 北部準州のレンジャーでウラン鉱を生産しているERAは現在、近くのジャビルカ
で昨年から第二鉱山の開発に乗り出した。レンジャー鉱山は年間五千~六千トンの生
産能力を持つが、これに同二千五百トンの規模を持つジャビルカが二◯◯一年には加
わる予定。

 新規開発では、米エネルギー大手のジェネラル・アトミックが南オーストラリア州
ビバリーで、またカナダ系のサザン・クロス・リソーシーズが南オーストラリア州の
ハニームーンで新たに開発に着手する。ジェネラル・アトミックは来年から生産を始
め、数年内に年産千トン規模とする。またサザン・クロスは二◯◯◯年をメドに操業
を開始し、年産千トンを予定している。

 ウランの国際価格は、米国やロシアの核兵器からの転用分が発電用として市場に流
入した結果低迷、八◯年代半ばには一ポンドあたり三十ドルだったスポット価格が昨
年は十ドルを切る水準まで下落した。現在は核兵器からの転用が一息ついたことから
、国際価格も十ドル強まで回復している。

 しかし、環境問題に対する意識が高まる中、原子力発電向けの需要が伸び悩むこと
も予想され、「豪州の生産増を受けて価格が急落する可能性がある」との声も出ている。
環境面での反対根強く

 環境保護運動の盛んなオーストラリアでは、原子力発電の材料となるウラン鉱の採
掘に反対する声も根強い。特にERAが北部準州で進めているジャビルカ鉱山は豪州
最大の国立公園カカドゥの中に位置するため、開発が始まった現在でも先住民のアボ
リジニや環境団体を中心に反対運動が続いている。

 カカドゥ国立公園は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録され、ア
ボリジニの聖地があることでも知られる。ERAはもともと八二年にアボリジニを中
心とする地元住民と賃貸契約を結び、ウラン鉱の採掘計画を進めたが、当時の労働党
政権の反対から計画は一時凍結された。九六年になって保守連立政権が誕生すると、
開発にゴーサインが出た。

 ユネスコは昨年十一月に同鉱山の環境調査を実施し、開発の中止を求める報告書を
まとめた。これに対し豪政府は今月、ウラン鉱山の開発は環境になんら悪影響を与え
ないとする報告書を発表、鉱山開発を予定通り進める方針だ。

(シドニー=大石信行)
—–(転載おわり)——

補足:

記事の最後の段落に「豪政府は今月」とありますが、正しくは、先月(99年4月)です。
鉱山開発工事が来週にはいったん停止されることは、ジャビルカ通信前号でお知らせ
した通り。

over
【おわび】 先月来、大勢の方々から資料請求、問合わせ、etc. のメールをいただ
いています。対応が非常に遅れております。いま暫し、ご猶予ください。順次、回答
・資料送付・etc してまいります。
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