2000.5.3 ジャビルカ通信 第120号

2000.5.3 ジャビルカ通信 第120号

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 ┃ レンジャー鉱山でパイプ破損、  ┃
 ┃ 重金属汚染水が施設外に漏洩   ┃
 ┃ ERA社はこの件を3週間も隠匿 ┃
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 昨日(5月2日)からのオーストラリア放送協会(ABC)の一連の報道によると
、ジャビルカ鉱山予定地のすぐ南で操業中のレンジャー鉱山(ERA社が経営するウ
ラン鉱山)で製錬廃水の漏洩が発生している。

漏れたのは重金属(おもにマンガン)で汚染された水で、ウラン製錬施設内の用水リ
サイクル系の配管から漏洩し、鉱山に隣接する湿原に流れ込んだものとみられる。放
射能の漏洩は報告されていない。

レンジャー鉱山は、ふだんは廃水を直接は川に放流せず、廃水貯水池から「天然の湿
地フィルター」(wetlands filter area) を通してマジェラ川に排出しているが、今
回は貯水池の外の湿地(現在は雨季のため水没中)で基準をこえるマンガン濃度が測
定されたことから、漏洩が判明した。

ERA社がこの件を公表したのは昨日であり、またアボリジニーの土地権を管轄する
北部土地評議会(NLC)に通報したのは4月28日である。しかし、濃度異常は実
は4月5日には検知されていたことが、その後の調べで判明した。会社側もそのこと
を本日になって認めた。ERA社によれば、汚染水の漏洩がいつから始まったかは分
からない、という。配管の修理はすでに完了して、漏洩は止まっているとのことである。

NLCは、この通報の遅れは明らかに協定違反である、として不快感を表明。ウラン
鉱山の操業にさいしてERA社とNLCがむすんだ協定(protocol)では、会社側は
鉱山におけるいかなる異常についてもただちにNLCに通報することになっている。

オーストラリア連邦政府環境省も、3週間以上の通報の遅れについて「憂慮している
」と述べた。ロバート・ヒル環境大臣およびニック・ミンチン資源大臣は、通報の遅
れについて「ERA社に説明を求める」としている。

レンジャーおよびジャビルカの土地権をもつミラル・グンジェイッミ氏族の代表組織
「グンジェイッミ先住民族法人」の事務局長ジャッキー・カトナは次のような声明を
発表:

「この会社は現在操業している鉱山において(環境保全のための)責務を果たすこと
ができないでいる。計画されているジャビルカ鉱山でこの会社がまともに責務を果た
すこと期待することは全くできない。」

「(問題の湿地区域は)雨季のあいだアボリジニーが魚をたくさんとる地域である。
鉱山の外の環境を損なっていないという会社の言い分を信用することはできない。」

ERA社は、今回の漏洩によって周辺環境はなんら損なわれていない、湿地フィルタ
ーは排水中の重金属を吸着する設計通りの機能をはたすことが証明された、と主張し
ている。おいおい (☆_☆;;)

この件について、目下のところ最新の報道は次のサイトで読めます:

http://www.abc.net.au/news/state/nt/metnt-3may2000-7.htm
over
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