2001.2.11 ジャビルカ通信 第139号

2001.2.11 ジャビルカ通信 第139号
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 ┃ リオ社、カカドゥのウラン事業から撤退  ┃
 ┃ レンジャー鉱山の純益は10億円たらず  ┃
 ┃ 豪州ウランの日本への輸出は増大傾向   ┃
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 2月5日に入手した情報によれば、リオティント社はERA社の権益を売却してウ
ラニウム鉱業から撤退する方針を固めた模様(通信127号参照)。売却交渉相手は、
本命コジェマ社(フランス核燃料公社)、対抗キャメコ社(カナダ政府出資のウラン
開発事業団)の2社にほぼ絞られた。しかし、いずれの社がERA社を買い取るとし
ても、ジャビルカ開発が予定通りに強行される可能性は小さくなった。

2月7日のABC放送の定時ニュースにおいて、北部準州環境センター(ECNT)のマ
ーク・ウェイカム事務局長は、「リオティント社がカカドゥ国立公園でのウラン採掘
という悪評高い事業から撤退する決断をしたことを歓迎する」とのコメントを述べ
た。

ERA社の過去半年(2000年下半期)の収益(つまり、レンジャー鉱山のウラン採掘
・製錬・輸出による儲け)は、わずかに4億円少々であった。(これとは別に、ほぼ
同額が税金としてオーストラリア政府の収入となっている。) 上半期とあわせても
10億円にも及ばない。たかだかこれだけの利益のために、カカドゥ公園の湿地生態系
を汚染する危険をおかし、アボリジニーを抑圧し、鉱夫を被曝させたうえ、「世界遺
産を破壊する企業」としての悪名をかぶるのであるから、リオ社でなくとも、「まっ
たく合わない話だ」と判断せざるをえないだろう。
一方、オーストラリア全体としてみたウラン生産/輸出は、重量としては史上最高を
記録している(生産量でみると99年比27%増)。これは南オーストラリア州の鉱山の
操業規模拡張による増加である。(金額としては、豪ドルの不振により、実質的に減
少)
2000年1月~12月の生産量は、ウラン情報センター(UIC、推進派のシンクタンク)
の1月末の発表によると、8,937トン(イエローケーキ換算【註】)であった。この
うち8,757トンが輸出され、およそ4億2600万豪ドル(約270億円)の貿易収入をもた
らした。(しかし、経費と税をさしひいた鉱山会社の純益は、20億円足らずであろ
う。)

輸出相手は、約3分の1が日本、おなじく約3分の1が米国(ただし、そのうち一部
は濃縮後、日本むけに販売される)、残り3分の1をカナダ、ベルギー、フランス、
イギリス、韓国、スウェーデンが購入している。ドイツは、すでにオーストラリアと
の契約を終了し、更新の予定はない。

次号でお伝えするが、このような状況のなか、日本はオーストラリアと新しいウラン
輸入契約を結ぼうとしている。
【註】 1ウラン・トン (tU) を1.18イエローケーキ・トン (tU308) に換算。

 
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