2002.2.25 ジャビルカ通信 第144号
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┃ 南オーストラリア州で政権交代 ┃
┃ ウラン採掘推進政策は終焉か ┃
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3つめのニュースは、より意外な出来事ですが、2月9日、南オーストラリアで州
議会選挙がおこなわれ、これまでの与党でウラン開発推進の立場をとっていた自由党
が政権の座を追われることになりそうです。「なりそうです」というのは、3月の新
議会で州首相の指名がすむまでは、まだ何が起こるか分からないからですが、おそら
く、労働党(ウラン開発抑制の立場)が久々に政権に返り咲くことになるでしょう。
実はこれまでも自由党は議席の過半数をもたず、無所属議員の支持をとりつけて政権
を維持してきたのですが、今回の選挙後、これまで自由党と政策協定を結んでいて今
回も再選された無所属のピーター・ルイス議員が、突然、労働党支持に態度を変えた
のです。裏で何があったのか、よく分かりません。労働党の関係者も「えっ?!」っ
というような変わり身だとのこと。
労働党も州上院で過半数をとってませんので、きわどい話ですが、ウラン採掘や核廃
棄物処分問題に関して南オーストラリア州政府の方針がこれまでと違う方向にむくこ
とが期待されます。事故をおこしたビバリー鉱山の再開許可もしばらく先になるでし
ょう。(自由党政権だったら、すぐに再開許可書にスタンプがおされちゃうところで
す。)
労働党の州委員長で州首相につくことになる人物の名前が、なんと(偶然ですが)お
もろいことに、マイクル・ウラン(Michael Rann)さん!
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