2002.9.6 ジャビルカ通信 第145号

こんにちは、細川です。いま仕事でオーストラリアに滞在中ですが、ジャビルカ開発に関する重要なニュースをお知らせします。いま通信環境の制約で、長いアドレスブックが使えず、接続時間も限られていますので、とりいそぎ NoNuke MLにだけ送信します。ほかの方々には来週、帰国後、送信します。
2002.9.6 ジャビルカ通信 第145号

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 ┃ リトティント社のウィルスン会長 ┃
 ┃ 「先住民族の同意なしにジャビルカ┃
 ┃  開発を進める可能性はゼロ」  ┃
 ┃ ヨハネスブルク・サミットで明言 ┃
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ヨハネスブルク地球サミット(環境と開発に関する世界首脳会議)に出席していたリオティント社会長のロバート・ウィルスン卿(Sir Robert Wilson)は、現地で収録されたBBCワールドの特別討論番組で、9月4日、次のように述べた。

「リオティント社が、伝統的土地所有者の同意なしにジャビルカ鉱山の開発を進めることは決してない。」

上記発言中の「伝統的土地所有者」とは、ジャビルカ開発に絶対反対の立場を崩していないミラル・アボリジニーのことであるから、この発言はジャビルカでのウラン採掘事業を事実上断念したものと受け取られている。

ウィルスン会長の発言をうけ、ミラル・アボリジニーの組織であるグンジェイッミ先住民族法人(GAC)は、同4日、リトティント社に対して、ただちにジャビルカの原状復元(リハビリテーション)にはいること、および、鉱区の土地を全面返還してカカドゥ国立公園に編入することを要求する声明を発表した。

「リハビリテーション」とは、採掘坑道を埋め戻し、機材を撤収し、地元樹種を使った植林で環境復元することを意味する。また、現在、坑道工事で発生した放射能汚染水をためているダム(RP)についても完全撤去が求められる。(汚染水は、何らかの方法で固化ないし半固化したうえで、坑道の埋め戻しに使うことが考えられる。)

ウィルスン会長は、現場の「クリーンアップ」も言明したが、その時期は述べなかった。
(clean up はウラン鉱山での放射能除染を意味するが、鉱山開発一般の文脈では、植生復元などの作業も含むものと解釈される。) 翌5日のSBS(オーストラリアの公共エスニック放送局)『ワールドニュース』によれば、リオティント社は、さしあたり復元工事の具体的予定はないとしつつ、要望があれば北部土地評議会(NLC)を通じて協議する、としている。
細川弘明

西オーストラリア州中西部地区、ジェラルトンにて

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